気付けば、もう7月が終わりそうです(早!)

8月に入ると、八千代市内のあちらこちらで梨直売所がオープンしますね!2022年の梨の出来はどんな感じなんでしょうか?ということで、7/25時点での生育状況について市内直売所の生産者さんにお話を伺ってきましたよ。
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-ズバリ、今年の出来は?
生産者さん:
『今年はすごく良いと思いますよ。とにかく日照量が多いですからね。梅雨があけるのが早くて、雨の量が少ない「空(から)梅雨」の年は、甘さが期待できるのはもちろんだし玉も大きくなりやすい。それに病気にもなりにくいので梨の出来は良いと思います。』


大玉は出来やすい年ですか?
生産者さん:
『日照量が多いので、大玉になりやすいです。
ですが・・・さっき「(空梅雨で雨が少ないため)病気が出にくい」と言いましたが、実は今年の5月は雨がとても多く、八千代市だけでなく千葉県全体で病気が発生しやすい状況だったんですよ。病気の影響で、実が大きくなると割れが出てしまう恐れがあるので、結構どこの農家さんも1本の木に残す玉数(着果量)を多めに取っていたんです。が、ここにきて思ったより割れが出てなくて。ここまで成長した梨を落とすこともしないので、そういう木から収穫する場合はサイズ的にはそこまで大きくなりにくいです。
ただ、通常どおりの着果量に抑えた農家さんのところは、かなりの大玉が収穫できると思いますよ。』


今年の幸水はいつ頃から販売しますか?
去年はものすごくスタートが早くて、8月入ってのんびりしてたら幸水がどこも売り切れになってしまったんですよね・・・。今年もそろそろ予約したりしないと、幸水を買いそびれてしまう感じですか?

生産者さん:
『今年は平年並みの収穫時期になると思います。去年は梨の花の満開時期がいつもより1週間くらい早かったので収穫時期もかなり前倒しになってしまいましたが、今年は例年どおりでしたから幸水の収穫も8月入ってから(8月上旬)になります。
天候がいくら変わっても、収穫に関しては「花の満開時期から何週間」っていうスケジュールから大きく外れることはないですね。
市内でも、直売所によっては(7月下旬に収穫される)若光とかを置いて開けているところもありますが、大半は8月入って1週目くらいにだんだんOPENする感じです。』


梨の価格に変わりはありそうですか?
生産者さん:
『そうですね・・・結構、資材の高騰がきついです。あんまり暖房とかには影響はなかったんですが、原油高で段ボールとかの価格が上がっていたり、あと大きいのは今年の春頃から肥料が上がり始めていて。なので、例えば2,800円くらいで販売していた箱が3,000円になるくらいの、1割前後の値上げが見られるかもしれないですね。』

梨の生産量という面では、今年はヒョウによる被害も懸念されているようです。
八千代市は降りませんでしたが、今年の6月は埼玉、近隣だと船橋、市川とかで驚くようなサイズのヒョウ被害がありましたから、梨の収穫量ということで見ると例年に比べて少なめのようです。



「埼玉県「ひょう」被害 農業関係で38億円余 特別災害に指定」(2022年06月16日/NHK)


八千代市全体でも、梨の生産量はピーク時より減ってきている状況です。
近年、高齢の生産者が辞めて毎年のように数軒の直売所が無くなっていますし、市全体で梨の樹齢が上がってきていて収穫量が落ちてきている状況が続いています。中には若い木に切り替えを進めている農家さんもいらっしゃるので、直売所によって生産量に差が出てきている様子です。


と、こんな感じでした!
生産量に心配はあるものの、梨の出来は例年に比べてとても期待できそうとのこと。ぜひ8月上旬から始まる幸水を皮切りに、豊水、かおり、あきづき、新高・・・などなど、今年もやちよの梨をたくさん満喫したいと思います。
そうそう、今年も各直売所ではコロナ感染対策のためにいろいろ工夫していらっしゃる様子です。
ぜひ皆さんも、8月~9月末頃までいろんな梨を求めて、直売所めぐりを楽しんでくださいね。


(ご参考)
八千代ナビ!梨園マップ
https://www.yachiyonavi.com/nashi.html


10年総括!八千代の梨関連レポまとめ
http://yachiyonavi-gurume.blog.jp/article/441059766.html