八千代市市民体育館沿いの道路を通るとき、最近妙に気になる「田舎パン」の文字。
その文字が書かれた白い紙の背後には普通に民家が建っているのですが、家の縁側を利用して販売している様子です。

190226-1.gurume.JPG

いつも車からチラッとしか見れないんですが、買っている人は店内に入ることなく、どうやらそのカウンター越しに購入しているよう。
どんな感じでパンが売っているんだろう?と気になっていたところ、知り合いの方が買いに行ってきたわよ!と話をしてくれました。いわゆる菓子パンタイプは無く、食事パン?タイプの品が売っているとか。
「普通のパン屋さんのように品数はそんなに多くないけど、パンの生地自体がとっても美味しい!買いに行った日がたまたま市民体育館の休館日で、それに合わせて“数も少なめに焼いているんです”って言ってたけど、それでなくともこの前もほとんど売り切れてたから、行くなら早めの時間帯の方がいいわね。」とのこと。
そんなアドバイスを聞いていたにも関わらず、近くまで散歩していたこともあって、15時近くに買いにいってしまいました。

八千代警察署の交差点から歩いて向かうその間も、自転車を止めて2人ほど買いに並んでいますし、私がお店に着いてからも後から後から買いにくる人・人・人・・・。結構引っ切り無しにお客さんが来ますし、オープンして間もないのに早くも人気店のようです。

左側はスロープになっているのでベビーカーを押してきた私もすんなりカウンターまで到着。
へー!こんな風になってたんだー。

190226-2.gurume.JPG

「いらっしゃいませー!どちらにいたしましょうか?」
カウンターには女性の方が2人いらっしゃいまして、買いたいパンを伝えると木箱に納まっているパンを取ってくれます。木箱にはアクリルの蓋がしてあるので、外に面していますが衛生的です。
正面に並んだ3つの木箱の傍らには、積み上げられた何個かの木箱・・・本当は商品がもっと並んでいたのかしら?
「すみません。売れてしまって、もうこれだけしか残ってないんです。」と申し訳なさそうに見せてくれるパンは4~5種類で、しかも残り僅か。
いえいえ、アドバイスを守らずこの時間に来た私がいけないんです・・・。

お店の営業時間は10:00からなんですが、そのオープンの時には全て揃っているように焼き上げるそう。これだけお客さんが多いとやっぱり売り切れるのが早いみたいですね。一般的にはお昼時に向かってだんだん種類が増えてきますが、こちらのお店は開店時が狙い目!

パンにはそれぞれ名前や紹介が書かれたプレートが一緒に添えられているのですが、それを見ながら「ソーダ・ブレッド(150円)」と「ライ・シナモン(150円)」、それにフランスパンの生地で作っていますと紹介してくれた長方形のパン(100円)の3点を購入。
すぐ隣にあるレジでお会計してくれて、パンを渡されます。これならワンちゃんのお散歩がてらでも買いに寄ったり出来るので良いですね!

190226-3.gurume.JPG

ちなみに、お店の隣にはテーブル&イスが用意されているので、こちらでコーヒーを頂きながらパンを食べることもできるそうですよ。

さて、何とか手に出来ました戦利品がこちらの3点!

190226-4.gurume.JPG

つい「田舎パン田舎パン」と口にしてましたが、入っていた紙袋にはちゃんとお店の名前が「Guido」と書かれていました。グイド?グイード??
どのパンもちょっぴり小ぶりな手のひらサイズですが、結構ズッシリ重量感があります。さすがに出来たてではないので温かみや立ち上るのような香りはありませんが、どれもキレイな焼き色で美味しそう!
早速フランスパン生地のこちらを頂いてみました。

190226-4.gurume.JPG

横10cmほどの大きさで、少し高さのある長方形のそのパンは、表面に薄っすらパンの粉がまぶしてあります。さすがフランスパン生地だけあって、ちぎるのはかなり力がいります。
えいやぁ!となんとか分割して口に運ぶと、表面は上も下もかなりしっかりした歯ごたえ。パリパリとした薄い感じではなく、外皮が少し厚めでフランスパン特有の“あごが疲れる”ような食感なんですが、中の白い部分はしっとーり、もっちり!
口に入れた瞬間に、パン独特の小麦の香りが鼻を伝います。あまりバターのようなこっくりした感じでも、塩気が強いわけでもなく、“粉”を前面に押し出したような正統派パン。

こちらはヨーグルトを使ったパン「ソーダ・ブレッド」。

190226-6.gurume.JPG

プレーンも100円で売っていましたが、買ってきたのはチョコレートが入った150円のものです。表面はカサカサした手触りで、固いパンなのかと思いましたが、押してみると思いのほか弾力がありそう。ちぎるときはフランスパンのように少し力が要りましたが、断面はスコーンとか固めのマフィンをイメージさせる感じです。
パンの上に乗ったチョコの様子から、チョコチップみたいな感じで練りこんであるのかと思っていましたが、割ってみてビックリ!半固形タイプのチョコが中央あたりに入っていたので、きっとこれはチョコ自体をパンで包み込んだのかしらね?
このチョコがまた、予想外にビター!チョコレート菓子で言えばカカオ60%くらいのイメージ。よくあるチョコパンを想像して口にすると、思いのほか大人なお味に軽く衝撃を受けてしまいます。
パン生地は、最初に頂いたフランスパンの方が中身は柔らかいかも。こっちはやや強い弾力があるんですが、でもパサついていたりポソポソする感じはなく、あくまでしっとり。

最後は『粗挽きライ麦全粒粉30%に、カレンズ、クルミを加え、ほのかに香るシナモンの風味が粉の味を引き立てます。』とコメントが添えられていた「ライ・シナモン」。

190226-7.gurume.JPG

表面にある黒い丸々は何だろう?チョコチップかな?と思って、ひとつ取って食べてみましたら、レーズンがカリカリにちょっと焦げちゃったものでした。
手に持った感じが、3個の中で一番固かったのがこのパン。手でちぎるのも本当に一苦労!もう、面倒でそのままかぶりついちゃいました。
中はかなり重量感のあるもっちりした生地に、クルミや小さめのレーズンなどがまんべんなく練りこんであります。とても複雑で繊細な風味なんですが、周りのこげたレーズンがちょっと邪魔してしまっているので、中の生地だけをつまんで口に。柔らかいレーズン食パンのよう!外皮と一緒に頂く印象とまた違って、ちょっと面白い一品でした。
でも、このパンの周りはほんとに固かった!は、歯茎から血が・・・。

聞いていたとおり、3点どれもパン生地がとっても風味が良くて美味しい!カントリーベーカリーと銘打っているだけあって、真っ白でふんわりした口当たりの上品パンが置いているわけではないのですが、こういうパンって最近都内でもヘルシー志向な女性に受けが良いんですよね。私もパン屋さんでこういうパンをあえて選んだりするので、とても魅力的な商品ばかり!

今度は10時に合わせて焼きたてを買いに行ってみまーす。

●カントリーブレッド「Guido」 047-486-8465
千葉県八千代市萱田2029-13(地図)八千代市市民体育館向かい
営業時間/10:00~18:00
定休日/火曜日・毎月31日
ホームページ/http://homepage2.nifty.com/guido/index.htm