※2006年11月に店名が「伝丸(でんまる)」に変更されました。レポートは旧店舗のものです。

八千代から成田街道296を船橋方面へ走ると、左手に木造の真っ黒な店構えのラーメン屋があります。こちらは北海道ラーメン「壱鵠堂(いちこくどう)」。白いペンキで書かれた風合いのある文字が、なんか美味しそうなこだわりラーメンを想像させます。

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このお店は北海道ラーメンという名前が付いていますが、横浜に本店があるチェーン店です。20時頃に入店したのですが、待ちはしないもののかなりお客さんが入っていました。中央に木の格子で組み立てられた小屋?のようなものがあり、それを囲むようにボックス席やカウンター席がレイアウトされています。恐らく入って右側が喫煙席のようでして、禁煙席をお願いした私たちは左側のボックス席に通されました。

店の雰囲気はどっぷりラーメン屋なのに、らしからぬジャズっぽい感じの曲が流れていてちょっぴり大人向けな感じです。けれど、座った席の丁度すぐ左にはお子様用のプレイルームがあるんです。ファミリー向けにも、一人タイプにも、どんなお客さんにもマッチしてしまう不思議な店内です・・・。

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さて、席に座りますと背もたれがとても高く作られているので、隣の席は全く見えません。見えるのは、中央の小屋に向かって不自然にカットされたカウンター側のみ。すでに入口の券売機で注文の品は購入しているので、それを手にしながら辺りを見回していると、そのカットされたところから突然店員さんが水を持って登場しました。「チケットお預かりしまーす!」

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こちらのお店は味噌ラーメンが売りのよう。『北海道の白味噌に八丁味噌をブレンド。香味野菜や十数種類のスパイスを加えた』壱鵠みそラーメンと、その壱鵠味噌を辛みをつけた赤鵠みそラーメンが定番らしいです。今回はこの壱鵠みそラーメン(650円)と、こがし醤油チャーシューラーメン(850円)、これにチャーシュー丼(130円)と前にもらった無料券で餃子を注文しました。すると、店員さんは「麺は大盛にしますか?」と尋ねてきます。ここではタダで大盛に出来るそう!お子さんと一緒に食べるお母さんや、腹ペコさんにはたまりませんね!さらにたまらないことに、「ラーメンにご飯はつけますか?」とまで聞かれました。店のコンセプトはガッツリ学生向け?(でも、なんとなくご飯つけちゃったんですよねー。チャーシュー丼もあるのに、食えるのか?)

ということで、今日は食うぞー!とホクホク心待ちにしておりましたら、そんな様子を悟られてしまったんでしょうか?セットなんか頼んでないのに、こんな状態で登場です。

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奥に見えるのは、みかんの乗った杏仁豆腐・・・。ラーメン以外に何かつけると、勝手にセットになるみたいです(もちろん無料)。こちらのラーメンは、こがし醤油チャーシューラーメンです。かなり濃い目の醤油スープは、背脂もたっぷり。玉ねぎのみじん切り、小ネギ、メンマの隣に、厚切りチャーシューが5枚!その中に、スープの色がしみこんでいる極細めんが沈んでいます。

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何ていう表現をしたらいいんでしょうか?見た目通り確かに塩味が強めで、脂が差している柔らかチャーシューのボリュームとが絡み合って、ガツン系のお味です。玉ねぎ効果なのか、スープに甘みがあるのに、焦がしが効いているのか後味にブラック感もあって、うーん・・・。なんとも味の表現がし難い。

こがし醤油より、ずっと味が明快だったのが壱鵠みそラーメン。これは一押し!

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普通味噌ラーメンって、熱くって野菜にまみれてて、まろやかだけど太麺でお腹が一杯になってしまって、「味噌」の味を堪能したか?と言われると謎なタイプが多いんですけれど、ここのは味噌の風味が完全に生きています。
色だけ味噌の薄い感じではありません。ちゃんとしっかり味噌が溶いてある状態に、トリダシやらでコクをつけきちんとラーメンスープに加工したお味。バターを入れたいと思わない味噌ラーメンは初めてです。こりゃうまい!
それに気に入ったのが、珍しく細めんストレートだったこと。こがし醤油ラーメンとは対照的なうすいチャーシューと、メンマ、もやし、青ねぎ程度のシンプル具材とこの麺が、味噌スープを惹き立てるといいますか、ちゃんと味わえる環境を作り出しています。

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無料でもらった餃子も美味しかったですよ。うすい皮を通して、うっすら中の肉汁が透けて見えます。もちろん口に入れても肉汁がジューシー!(あまり時間を置かないほうがいいかもしれません。)

チャーシュー丼もなかなかで、うすめにスライスされたチャーシューと、皮の部分を角切りにしたチャーシューの2種類に白髪ネギが盛られていまして、ご飯までしみた甘ダレが食欲をそそります。見た目よりもご飯の量があって、かなり満腹になりました。

なのに、ご飯なんてつけちゃって!

しょうがないからレポートのために(いらないよ!)一口だけ・・・。かなりやわらかめご飯です。チャーシュー丼のご飯と同じなんですが、この柔らかさが甘ダレの浸透率をアップさせているんじゃなかろうか?というくらい、お腹にやさしい炊き加減でした。

味噌ラーメン、結構いいんじゃないですか?味の時計台タイプのを想像してここの味噌ラーメンを食べると、ちょっと予想外かもしれません。最近食べた味噌の中では、かなり上位ランクです。

裏にある駐車場も広めですし、薬円台までぜひ足をお運びあれ。

北海道ラーメン「壱鵠堂(いちこくどう)」伝丸(でんまる)薬円台店 047-402-5141
千葉県船橋市薬円台2-4-3(地図
営業時間/11:00~26:00
定休日/日曜